Patreon(パトレオン)を使用するにあたって意識すること、アピール法をまとめてみた。

イラストのコツ

 Patreon(パトレオン)を上手く使うために意識することや、依頼を貰えるようにするためのアピール方法、Patreonならではの特徴を初心者にも分かりやすくまとめました。

↓まとめ記事はこちらです。

はじめに

ホーム — Patreon

 Patreon(パトレオン)はアメリカ発のクリエイター支援・ファンコミュニティプラットフォームです。

pixivFANBOXの海外版とも言えるサービスで、ファンがクリエイターに月額でパトロン(支援者)としてお金を払い、クリエイターからリワード(お返し、限定コンテンツ)を受け取る仕組みです。Patreonは2013年創業以来世界中で広まり、アーティスト、ミュージシャン、YouTuber、ゲーム制作者、コスプレイヤーなど多様なクリエイターが利用しています。

魅力とメリット

  • グローバルなファンベースから安定収入を得られる

 Patreonの魅力は何と言ってもグローバルなファンベースから安定収入を得られることです。月額課金なので、一度支援者になってくれれば毎月自動で継続収入が入ります。これはクリエイターにとって心強く、創作活動に専念する助けになります。

また、アダルト寄りやニッチジャンルのクリエイターにもPatreonは向いています。Fantia等国内サービスは決済手段やUIで海外ファンに使いづらい面があり、そうした場合にPatreonが選ばれます。

  • プラン内容を自由に決められる

 プラン内容を自由に決められる高い柔軟性も魅力です。他のプラットフォームでは決まったフォーマットがありますが、Patreonは「○ドル支援であなたの好きなリターンを設定してください」というスタンスで、クリエイター独自の特典を提供できます。例えば毎月の進捗報告Zoomミーティングや、限定グッズ送付などもOKです。さらにファンとの直接交流を深められる環境でもあります。Patreonには支援者限定コミュニティ機能やメッセージ機能があり、熱心なファンほどPatreon上でコメントやメッセージをくれるでしょう。

いわば「世界中のスーパーファン」が集う場になり、クリエイター冥利に尽きるやりとりができます。

  • 大きく稼げる可能性を秘めている

 支援額は1人1~10ドル程度が多いですが、ファンが100人付けば月数百ドル、1000人なら数千ドル、夢では1万人なら10万ドル単位になります。現実に海外にはPatreonで月10万ドル超えのクリエイターもいます(主に英語圏YouTuber等ですが)。

2025年頃の状況では1ドル=140円前後なので、例えば500ドルの収入なら約7万円となり、体感額が大きくなっています。もちろん為替リスクもありますが、基本的には世界通貨のドルで収入を得る強みがあります。

さらに、Patreon上では他のクリエイターとのコラボやクロスプロモも海外では盛んです。同ジャンルのクリエイター同士でお互いのPatreonを紹介し合ったり、合同の支援プランを期間限定で出したりと、ファン層を広げる取り組みも見られます。こういったグローバルネットワークはPatreonならではと言えるでしょう。

 Patreonはクリエイターエコノミー最先端のプラットフォームの一つであり、使ってみるだけで得られる知見も多いです。日本に閉じず海外からどう見えるか、自分の作品が通用するか試せる舞台でもあります。その意味で、キャリアの幅を広げるメリットもあります。

集客の工夫やSNS宣伝

 Patreonの利点は国際色豊かなファンベースを作れることで、米ドル建てでクレジット決済されるため、世界中どこからでも支援が受けられます。

日本国内では知名度が低いため、日本人向けにもしっかりと宣伝したり、海外の方へ向けた情報の出し方が必要です。

SNS等で海外ファンを増やす

 まずSNS等で海外ファンを増やすことがやはり大事です。pixivにも英語説明を添える、Instagramに英語タグを付ける、など地道な努力が必要です。

幸い、イラストは言語の壁が低いので、日本語だけでも海外ユーザーも見てくれます。

自分から海外絵師に絡みフォロワーの輪に入る(コメントなどに返信する)のも効果的です。Patreonページそのものの宣伝は、作品投稿に「支援はPatreonで→URL」と書くくらいシンプルでも良いでしょう。認知されてくれば検索でPatreonを探して来てくれるファンも出ます

公開投稿と非公開投稿を使い分ける

 Patreonの集客でユニークなのは、公開投稿と非公開投稿を使い分けるテクニックです。支援者以外にも一部投稿を公開で読めるようにしておくと、Patreonページ自体が作品発信の場になります。興味を持った閲覧者が支援者になって続きを読んでくれるかもしれません

ティアごとの限定範囲もうまく設定し、「ここから上は支援者限定だよ」という興味の引っ張り方も重要です。

既存支援者への満足度を高める

 もちろんですが、既存支援者への満足度を高める工夫も集客間接効果があります。支援者が満足すればTwitter等で「This artist’s Patreon is worth it!」と口コミしてくれることがあり、それが新規呼び込みにつながります。

中にはファンが自主的に中国語やスペイン語に投稿を翻訳して広めてくれた例もあります。そういう環境を醸成するには日頃からの丁寧な対応と交流が大切です。

同業クリエイターから学ぶ

 最後に、Patreonは同業クリエイターから学ぶのも有効です。

人気Patreonページを研究し自分に取り入れることは非常に有効で、それがそのまま集客戦略となります。国内向けSNSに閉じず、グローバルな視点で活動していきましょう。

実際の収益例

 Patreonの収益性は、前述のようにクリエイターによって天と地ほど差があります。

大雑把に言えば月収0~100万円超までピンキリです。Patreon上ではクリエイターの支援者数や収入額が公開されることもありますが、任意非公開もできるため正確な統計は不明です。日本人イラストレーターの場合、成功している人で月収数千ドル(数十万円)クラスが複数います。一方、始めたばかりで1~5人程度の支援なら月収5~20ドル(数百~数千円)にしかならないです。

クリエイター側の手数料は収入の5~12%(プランによる)+決済手数料で、残りがおおむね取り分となります。他のプラットフォーム同様特別搾取が大きいわけではなく、比較的クリエイターに優しいです。FANBOXと違いプランではなく各支援者が自由な金額で支援する方式も選べます(ただ多くは月額〇ドルのティアを設定)。

1人当たりの平均支援額は5ドル前後との話もあり、100人支援者が付けば月約500ドル(約7万円)前後が目安となります。ただトップクラスになると1人当たり支援額10~20ドルと高額ティアが多くなり、収入も指数的に上がります。

クリエイターにとってはサブスクモデルで安定収入が得られ、ファンにとってはお気に入りクリエイターを直接応援でき限定投稿を楽しめるメリットがあります。Patreonは成人向け含む多様なコンテンツが許容されており、特にイラスト分野ではNSFW(R18)作品の支援プラットフォームとしてFantia等と並んで利用されています。ただし近年はポリシー変化もあり成人表現は一定の制限があります。

 結論として、Patreonの収益性は才能と努力次第で青天井ですが、初心者は無理せず「お小遣い→副収入→本業並み」と段階的にステップアップを狙うと良いでしょう。

実例・使用者のアドバイス

日本人クリエイターの話として、

英語が不安だったけど、思い切って始めたら海外ファンが5人も支援してくれて驚いた

FANBOXで20人支援者がいたのでPatreonも始めてみたら、英語圏からさらに10人増えた

という声があります。

2人目の方に関しては、つまり国内20+海外10で合計30人になり、収入も単純に1.5倍になったとのことです。これは非常に大きいですよね

Patreonではクリエイターの人柄や頑張りもファンが見てくれているのだと感じたとその人は言います。また、「Patreonは知り合いに紹介しづらい」という声もあります。日本ではPatreon=R18というイメージも一部あり、「なんとなく恥ずかしくてSNSで宣伝しにくい」と感じるとのこと。ただ最近は随分一般化してきたため、その点も薄れつつあるでしょう。

 一方でプロの漫画家さんが利用している例も見られます。

「日本ではマイナーなジャンルでも海外では歓迎され、Patreonのおかげで連載を続けられている」

と感謝しており、Patreonを通じて世界に漫画を共有し、それで生活をしている日本人クリエイターもいるのです。

総じて、Patreonに挑戦する価値は大いにあり、少しでもファンが付けば御の字、ダメでも経験値、くらいの気持ちで挑むのが良さそうです。

始め方

 Patreonのクリエイター登録は基本無料で誰でもできます。サイト自体は英語ですが、日本語の解説サイトも増えているので手順を踏めば難しくありません。Patreon側は日本語非対応ですが、一部UIは自動的に日本語表示されたり、支援者にとってもさほど難しくはない模様です。

登録時にプロフィールや何を提供するか等を記入し、支援プラン(ティア)の設定を行います。多くの場合月額3ドル、5ドル、10ドルなど複数段階のティアを用意し、ティアごとに特典内容を変えます。

もちろん1種類だけでも構いませんし、年額プラン(12ヶ月分一括払い)も設定可能です。PatreonはUIが整っており、ドラフトを作って内容をプレビューし、納得いけば公開という流れです。決済受け取りにはPayPal口座やPayoneer口座が必要なので、予め用意しておきましょう(日本の銀行口座への直接振込はできませんが、PayPal経由で引き出せます)。

いずれにせよ、Patreonは始めるだけなら無料かつすぐできるので、海外ファンの声があれば試してみる価値はあります。是非利用してみてください!

ホーム — Patreon

↓まとめ記事はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました