誰でもできる!AI学習や無断転載の対策をまとめてみた。投稿時の注意点も

イラストのコツ

 イラストをSNSなどに公開すると、やっぱり不安なのはAIの学習素材に使われてしまうリスクがあるということです。AIに学習されて自身の絵が意図しない形で利用されたり、それ以外にも無断転載に使われたりと厄介なことこの上ないですよね。

今回はそんなAI学習や無断転載となる対策、ウォーターマークやタイムラプス動画などについてまとめてみました。

AI時代に大事なイラストコツまとめはこちら

1. AIによる無断学習を防ぐ基本行動

ウォーターマーク(透かし)を入れる

クリスタ公式よりウォーターマーク

 ウォーターマークとは透かしを入れることで、イラスト上に自分の名前やID、「AI学習禁止」などの文字やロゴを重ねて表示します

こうした文字情報は、AIにとってノイズとなり、正確な学習を妨げる効果があります。実際、全面に透かしを入れた画像で学習させると、生成AIの出力にも透かし模様が混ざり込んだ結果が得られています。

ウォーターマークは画像の無断使用を抑止するだけでなく、後々自分が作者である証拠にもなります。

画像の解像度を下げる

AIのイラスト例

 投稿用に画像サイズや解像度をあえて落とす方法です

AIモデルは高解像度の画像ほど細部まで学習しやすいため、低解像度の画像は学習データとしての価値を下げる効果が期待できます。例えば印刷に耐えない程度の72dpi相当に解像度を下げたり、長辺を500px程度の小さいサイズにして公開する方もいます。

粗い画像しかなければAIは学習がブレやすく、また人間による無断転載にも画質面で使いづらくできます。ただし見栄えは多少落ちるため、この点はバランスを見て調整する必要があります。

投稿範囲を制限する

 インターネット上に公開しないか、公開範囲を絞ることも有効です。誰でも見られる状態だとスクレイピングで収集される恐れが高まります。

Pixivでは「マイピク限定公開」機能を使ったり、完成版はファン限定のプラットフォームで公開するなど、閲覧者を信頼できる範囲に絞ると安全です。

でも、正直色んな人に見てもらいたいですよね。よって、自分はあまりオススメしていませんが、「フォロワーにだけ見せれればいい!」という方にとっては非常に良いです。

専用ツールを活用する

AIのイラスト例

 最近では画像生成AIへの学習妨害に特化したツールも登場しています

例えばGlaze(グレイズ)は人間にはほぼ見えない微細なノイズを画像データに埋め込み、AIがその絵の特徴を誤認するようにする技術です。他にもNightShadeやemamoriといったサービスが公開されており、完成画像に特殊な加工を施すことでAIに学習されにくくできます。

後述するペイントソフトの「クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)」でもノイズパターン付加を入れることができます。

人間の創作である証拠を活用する(タイムラプス動画)

クリスタのタイムラプス

 AIには真似できない制作過程そのものを公開することも有効です。

例えば、描画のタイムラプス動画を記録・公開したり、ラフ→線画→着色といった制作過程の画像を見せる方法があります

AIで一発生成された画像には人間のような描画プロセスが存在しないため、これらは「自分が手描きした証明」になります。CLIP STUDIOProcreateアイビスペイント等には作業の自動記録機能があるので、完成までの筆運びをタイムラプス動画に残せます。

AIでも似たような動画は作成できますが、やはり絵を描く過程がおかしかったり、線に迷いがない、線を消すなどの修正が全く無いなどのボロが出てきます。一手間かかりますが、「自分だけが描ける過程」そのものが最高の抑止策と言えるでしょう。

以上の基本行動を組み合わせておけば、何も対策しない場合に比べて格段にリスクを下げられます。

オススメソフトCLIP STUDIO PAINT

 自分が使っているペイントソフト「CLIP STUDIO(クリスタ)」。ここまでの話に何回か出てきましたが、AIへの対策にも非常に良いです。

CLIP STUDIOは絵を描く人であれば誰でも聞いたことがあるかと思われる、プロ愛用のペイントソフトなのですが、頻繁にアップデートを行っており、AI対策や3d素材などの時代に合わせたツールもたくさん入っています。少なくとも、今回紹介したAI対策は全てクリスタで行えます。

 無料期間もあるので良かったら試してみてください!自分も無料期間を試してから購入した身ですので超オススメです。

CLIP STUDIO(クリスタ)」

↓詳しくはこちらで紹介しているので、よかったら見てみてください。↓

5. なぜAI対策が必要なのか?(無断学習されるとどうなる?)

参考:AIの絵

 最後に、なぜここまでAI対策を講じる必要があるのかを押さえておきましょう。理由は大きく分けて二つあります。

クリエイターの権利と創作物を守るため

 ひとつはクリエイターの権利と創作物を守るためです。

画像生成AIはインターネット上の大量の画像を学習しており、中には本来なら許可なく使われるべきでないイラストも含まれています。自分の作品が無断で学習に利用されると、AIがあなたの絵柄を真似た画像を生成し、場合によってはそれが出回ってしまう恐れがあります。

これは、自分の作風を盗用されるのと同義であり、放っておけば「あなたの絵柄なのにあなたの描いていない作品」が増える事態になりかねません。

特にLoRAと呼ばれる技術で特定の絵柄だけを学習させることも容易になっており、それによって作者本人に風評被害が及ぶケースも報告されています。例えば、本意でない過激な画像が自分のスタイルで生成されてしまうと、周囲から誤解されたり作風の価値が下がったりしかねません。

創作の対価やモチベーションの問題

 もうひとつは創作の対価やモチベーションの問題です。

AIに学習させ放題にしていると、「人間のイラストレーターに依頼しなくてもAIで似た絵が得られる」という風潮が強まってしまう可能性があります。

これは創作活動の市場を壊して、ひいてはクリエイターの収入源や創作意欲を脅かすものです。また、SNSの利用規約変更で自動的に学習利用を許諾した形になるケースも出てきており(例:X社によるポリシー改定)、知らぬ間に自分の投稿がAIの糧にされる事態も出てきています。

以上のように、無断学習を放置すると自分の創作物や活動に直接的・間接的な悪影響が及ぶ恐れがあるため、対策をしておく意義は大いにあります。完璧に防ぐことは難しいですが、何もしないよりはマシなため、今回紹介した対策をぜひ実践してみてください!


↓AI時代に大事なイラストコツまとめはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました